クレジットカードをお得に利用するための基礎知識をご紹介します。

クレジットカードの現金化

クレジットカードには、商品やサービスを購入し、後払いにする「ショッピング」の機能と、お金を借り入れる「キャッシング」の機能があり、それぞれに利用できる金額が設定されています。

クレジットカードの現金化とは、本来、商品やサービスを後払いするために設定されている「ショッピング」の利用可能枠を換金する行為です。もちろんクレジットカード会社はこれらの行為を認めていません。

このカード現金化業者は資金繰りに苦しむ多重債務者に、クレジットカードのショッピング枠を使わせて100円程度の商品を高額な値段で購入させ、その購入額の7～9割を消費者にキャッシュバックします。

これまで、クレジットカードの現金化に対する規制の決め手となる法律がないことを理由に、現金化は合法として運営されていましたが、平成22年4月以降、日本クレジット協会の働きや被害者の急増により、同年8月に警視庁は現金化業者を法定外の利息をとる高利貸しとみなし、運営者を逮捕しました。

他にも警視庁はカード現金化業者のインターネット広告に対しても削除要請を出しています。

法律だけでは決め手にならなかった新しい闇金は、警察庁の広告削除要請や、摘発の前例をつくったことが、捜査当局の姿勢を示すことになり、現金化業者への抑止効果につながっています。その上で、今後、悪質業者をより摘発しやすい法律の見直しを議論されることが要求されるでしょう。

【2011年9月16日】